この記事でわかること
- 在宅避難とは何か、自治体がなぜ推奨しているのか
- 自宅で安全に在宅避難できるかを判断する基準(ハザードマップ・避難情報)
- 在宅避難で必要な備え(水・食料・トイレ・電力・照明・室内安全対策)
- 在宅避難が向かない人・命を守る判断の優先順位
在宅避難とは、災害時に自宅が安全であれば避難所などに移動せず、住み慣れた自宅で生活を継続することを指します。港区など複数の自治体が「在宅避難のすすめ」を掲げており、プライバシー確保・ストレス軽減の観点から有効な選択肢とされています。ただし「自宅にいれば安全」というわけではありません。この記事では、内閣府「避難行動判定フロー」や気象庁の考え方をもとに、在宅避難の判断基準・準備・注意点を解説します。最後に、在宅避難に役立つ防災グッズも紹介します。
在宅避難とは(自治体の推奨と背景)
災害が発生しても、自宅が倒壊・焼損などの大きな被害を受けないのであれば、避難所へ行かず自宅で生活を続けることを在宅避難と呼びます。複数の自治体が、条件が整えば在宅避難を推奨しています。
- 港区(広報みなと2026年9月号):区内の9割以上がマンション等の共同住宅。在宅避難はプライバシー確保・ストレス軽減の観点で有効
- 仙台市:条件が整えば住み慣れた自宅で生活する在宅避難も可能。判断ポイントと備えを整理
- 新宿区:避難の分散化を推進。在宅避難が難しい人は安全な親戚・知人宅への縁故避難も検討
近年は、避難所の混雑・環境の課題や感染症対策の観点から、「避難の分散化」が重視されています。ただし在宅避難はあくまで「自宅が安全な場合のみ」成り立つ選択肢です。まずは以下の判断基準で自宅の安全性を確認しましょう。
在宅避難の判断基準(自宅が安全か確認するポイント)
在宅避難ができるのは、自宅の安全性が確認できた場合に限られます。内閣府の「避難行動判定フロー」や気象庁の考え方に沿って、以下の点を順に確認しましょう。
- ハザードマップでリスクを確認:自宅が浸水想定区域・土砂災害警戒区域・液状化リスクの対象になっていないか。内水・洪水・土砂・高潮を個別に確認
- 建物の状態:自宅に倒壊・焼損・大きな被害がないか
- 避難情報:避難指示・特別警報(大雨特別警報・氾濫危険情報など)が出ていないか。命の危険がある場合は在宅避難をせず避難する
- 気象情報:地域の避難情報・気象情報(警戒レベル4相当など)を必ず確認
- 備蓄:断水・停電・ガス停止が起きても、数日〜1週間自力で生活できる備蓄があるか
重要な注意:避難指示や特別警報が出ている場合、または自宅が浸水等の危険区域にある場合は、在宅避難をせず指示に従い安全な場所へ避難してください。在宅避難は「自宅が安全」と確認できた場合の選択肢であり、安全を確認できなければ命を守る避難行動を優先します。
在宅避難に必要な備え(水・食料・トイレ)
在宅避難を想定した備蓄は、避難所生活とは違って「自宅で数日〜1週間生活を継続する」ためのものです。ライフライン(水道・電気・ガス)が止まっても生活できるよう、以下のものを備蓄しておきましょう。
- 保存水:飲料水は1人1日3L×3日〜1週間分が目安
- 非常食:缶詰・レトルト・乾パン・カップ麺などを1週間分目安に。ローリングストック(普段の食事に取り入れて消費→買い足し)がおすすめ
- カセットコンロ・ガスボンベ:ガス停止時に調理するため
- 簡易トイレ・携帯トイレ・凝固剤:断水でトイレの水が流れなくなるため
- ウェットティッシュ・衛生用品・生理用品
在宅避難に必要な備え(電力・照明・情報)
停電しても生活と情報収集ができるように、電力・照明・情報関連の備えを用意しましょう。
- モバイルバッテリー・ポータブル電源(大容量)
- 懐中電灯・ランタン・非常用照明
- ラジオ(手回し充電・乾電池式)
- テレビ・スマホ充電ケーブル
在宅避難に必要な備え(室内安全対策・居住性)
地震や台風の際に自宅で安全に過ごすため、室内の事故を防ぐ対策も必要です。
- 家具転倒防止:固定具・ストッパー・転倒防止ベルト
- 窓ガラス飛散防止フィルム
- 食器棚・扉の飛散防止対策
- 寝室・避難経路の安全確保
- 火災対策:消火器
在宅避難が長期化した場合の居住性も確保しましょう。寝具(エアマット・寝袋)、簡易間仕切り、救急セット・常備薬・体温計などがあると安心です。
注意点・向かない人・代替案
注意点
- 「自宅なら安全」とは限らない:ハザードマップで自宅のリスクを確認できない場合や、浸水等の危険区域に含まれる場合は在宅避難はできません
- 避難指示・特別警報時は避難:命の危険がある場合は必ず避難行動をとる
- ライフライン復旧の長期化リスク:在宅避難は「1週間」目安の備蓄が推奨されます。復旧が遅れる場合の長期化も想定しましょう
向かない人・配慮が必要な人
- ハザードマップで自宅のリスクを確認できない人
- 持病・要介護・避難に時間がかかる家族がいる人:早めの避難を検討
- 自宅が浸水想定区域・土砂災害警戒区域にある人:在宅避難せず避難
代替案
在宅避難が難しい場合は、縁故避難(安全な親戚・知人宅への避難、新宿区等が推進)や早期避難も選択肢です。安全な場所にいる人は無理に避難所へ行く必要はありませんが、自宅の安全を確認できない場合は早めに避難するのが命を守る判断です。
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- 台風・大雨対策
- 非常用ラジオと情報収集の備え
おすすめの探し方
在宅避難に備えて、防災グッズを用意しておきましょう。以下の商品は参考価格・時期により変動しますので、購入前に最新の価格・在庫をご確認ください。
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よくある質問
Q1. 在宅避難とはどんな避難方法ですか?
災害時に自宅が安全であれば、避難所へ移動せず住み慣れた自宅で生活を継続することです。港区など複数の自治体が推奨しており、プライバシー確保やストレス軽減の観点から有効な選択肢です。ただし、自宅の安全性を確認できる場合に限ります。
Q2. 在宅避難ができるかどうかはどう判断すればいいですか?
ハザードマップで自宅が浸水想定区域・土砂災害警戒区域・液状化リスクの対象でないことを確認し、避難指示・特別警報が出ていないこと、ライフライン停止でも1週間程度生活できる備蓄があることを確認します。自宅の安全を確認できない場合は避難を優先します。
Q3. 在宅避難には何を備蓄すればいいですか?
保存水(1人1日3L×3日〜1週間分)、非常食(1週間分目安・ローリングストック)、カセットコンロ、簡易トイレ、衛生用品に加え、モバイルバッテリー・懐中電灯・ラジオなどの電力・情報関連、家具転倒防止・窓ガラス飛散防止などの室内安全対策を備えましょう。
Q4. 在宅避難の備蓄はどれくらいの量が目安ですか?
ライフラインが停止しても数日〜1週間生活できるよう、水と非常食を1週間分程度備蓄することが推奨されます。消費した分を買い足す「ローリングストック」で、常に一定量を備蓄しておくとよいでしょう。
Q5. 家にいれば安全ですか?
いいえ。在宅避難は自宅が安全な場合のみ成り立つ選択肢です。避難指示・特別警報が出ている場合や、自宅が浸水等の危険区域にある場合は在宅避難をせず、安全な場所へ避難してください。無理に自宅に留まらず、命を守る判断を優先しましょう。


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